片淵須直監督のこの世界の片隅に。「こうの文代」の5文字を眺めるだけで泣ける人種なもので。
抑制の効いた表現の破壊力、これを味わいました。
konosekai.jp
梅田優子の告白
深井朝子監督、梅田優子の告白。DVDで。
びっくりした。物語を進める駆動力も、観客に次をみたいと思わせる魅力も、なかった。50分でよかった。
梅田優子なる、昼:牛丼屋バイト、夜:セクキャバ、でお金を稼ぎ、割り勘でパコってはヤった男の特徴を手帳に残していくことを趣味・ライフワークとしている女の、どうでもいい一コマ。
学生映画に毛の生えたようなものだろうから、カットの切り替わり前後で小道具にアラがあることくらいは許容だけども(例えば車のルームミラーにかかっているアクセサリ)、
- 主人公の魅力が皆無(牛丼やの後輩やセクキャバの同僚の方が魅力的では?)。カメラが寄って表情で演技しなきゃいけないのに、表情のレパートリーが乏しいし、あの歳で頬を膨らませても・・・
- プロットは人生の端緒に触れているんだろうに、映し出される物語が薄っぺらくてなんでもない。。。
いやーなんというか。
俳優 亀岡拓次
横浜聡子監督の俳優 亀岡拓次。DVDで。
- 出版社/メーカー: アミューズ
- 発売日: 2016/08/24
- メディア: DVD
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おとぎ話みたい
山戸結希のおとぎ話みたい。再見して、1度目では気づかなかったアラに冒頭気づいたりしたのだけど、結局は映画の魅力に惹き込まれてしまった。
才能ってこれなのか。
おとぎ話みたい ~LIVE FOREVER Ver.~ [DVD]
- 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
- 発売日: 2016/11/02
- メディア: DVD
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夏目漱石の妻
永い言い訳
早い話、演出の失敗だと思う。役者の表情に頼るシーンが多いのに、役者の表情から放たれる情報が少ないと、そう感じた。
以下、これは・・・シーン
- 竹原ピストル演じる大宮と周りのやり取りは、おそらく“大宮は何気なく振る舞っているのに、周囲には怖がられてしまう”という表現をすべきなのに、竹原ピストルが普通に凄んでしまっている。何度か。
- トレーラー等によく使われている、残された大宮家と幸夫で砂浜で遊ぶシークエンスで、想像上の夏子が戯れるという表現はくどい。浜辺に戯れる家族・前後のやり取り・海を見つめる幸夫、の3点セットで十分表現したいことは表現できているはずで、あそこで夏子が現れるのは単純にくどい。
- 大宮家と幸夫の関係が終わる直前の、夏の終わり・死にそうなセミ(宇野常寛言うところのセミファイナル)・シャボン玉、というあんまりに安直でこれ見よがしなメタファーはくどい。やり過ぎ。
他にもあったけど忘れた。
西川美和は、小説家に寄ってしまったのではないだろうか。公式パンフレットに、永井言い訳は映画化を前提というくびきを外して、書きたいように小説を書いたというようなことが書いてあったが、それはつまり小説家としての才能の方が、映画作家としての西川美和の才能を超えてしまったのではないかと、そう思ったのです。
おとぎ話みたい
山戸結希のおとぎ話みたい。下手くそだなと思いながら観ていて、惹き込まれてしまった。
一緒に入っているCOSMOSも魅力的にバレエが撮られていて、心奪われた。おそらく作家本人は長回しを撮ってみたかっただけなのだろうけど、心奪われたのは事実。
おとぎ話みたい ~LIVE FOREVER Ver.~ [DVD]
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函館珈琲
西尾孔志監督の函館珈琲。ユーロスペースで。
回復の物語。書けなくなった小説家の再生の物語。駆け出しの職人・アーティストが軒を連ねる翡翠館というユートピアでの、我が子を捨てたガラス職人・かつていじめられていたテディベア職人・対人恐怖症(?)のピンホールカメラ写真家との交流を通じた、小説家が自分を取り戻すまでの物語。
個人的には函館はラッキーピエロとハセガワストアの街なので、ラッキーピエロがチョイだし、ハセガワストアが映らないようでは、函館である必然性が伝わってこなかった。
片岡礼子を久し振りに観たということ、Azumiって人の魅力に触れたこと、そういう細部には心ひかれる部分があったものの、トータルの映画としてはおもしろくはなかった。
- 椅子は海辺で見つかってからの伏線回収は??
- 対人恐怖症になった経緯は??
- 子どもの名前と藍・青へのこだわりって安易に過ぎないか??
- books & coffeeって何かの結論になりうるの??
- 英二の新作はどうなったの??
などなど気になって乗れない脚本だった。
p.s.いいから早くソウル・フラワー・トレインをDVD化してほしい。
ロッキー
初めて観た。DVDで。
シンプルなプロット。いくつかの印象的なシーン。ハマる理由がわかる映画だった。