フリンジマン

 Amazonプライムビデオで。
 板尾創路がはまり役。表情一つ変えずに、愛人教授と書いてラマンプロフェッサーと読むクズ井伏を的確に演じている。(原作は未読)
 既婚セックスレスの田斉、野球バカの満島、女性不信の坂口。この3人が愛人をつくるために格闘する様を描く。8話までで対象になるのは、田斉の同僚山口詠美(筧美和子)、満島の行きつけキャバクラのキャバ嬢江口カオリ(岸明日香)、満島が飲み会で知り合った川上ミエ(佐津川愛美)。2人は明確におっぱい要員として、深夜ドラマ感をしっかりと出してくる。
 1話が30分で見やすいし、嫌いじゃないよ、この感じ。

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?

 岩井俊二の若かりし頃の映像をプライムビデオにて。
 確かに、小学生の世界をよく捉えられているし、よく伝わってきた。低い視点の映像、限られた舞台、限られた想像力や閉じた世界観。“東京”とか“大阪”は確かに線路の先にあるはずなのだけど、どこか現実感のない空虚な言葉として表現されている。
 年老いた大人たちの、記憶の片隅をくすぐりまくる。
 でもコレが、オールタイムベストだっていうのは、幼稚なのではと感じます。太宰がオールタイムベストっていう人と同じカテゴリーかな。

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? [DVD]

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? [DVD]

日本をゆっくり走ってみたよ

 前田司郎が脚本を書いているらしい、日本をゆっくり走ってみたよ。プライムビデオで。
 濱田岳演じる主人公が、しょうもない理由から(というか大した理由もなく)バイクで日本を一周するというお話。まあ、内容自体はつまらないし、実際2話観るのがせいいっぱいで、観るのやめてしまいました。
 ドローン使うと、昔はでっかいクレーン使わなければ撮ることができなかった映像が簡単に撮れるんだなという感想を持ちました。

ミニドローンHS170C

 おうちのお部屋で飛ばしています。私は異様に楽しいんですが、そのうち隣人にうるさいと怒られそう。まだまだうまく飛ばせないので壁や天井によく当たるし、何よりプロペラの騒音が結構うるさい。
 レビューにいろいろ書いてあったので、とりあえずプロペラと予備バッテリーは予め買っておいたのだけど、遊び1日目で確かにプロペラ1枚失いました。自室なのに。バッテリについては自室で隣の部屋に気を遣いながらやっている分には無くてもできないことはない。が、遊び1日目でバッテリ2つ空になるくらいは遊びました。

Nのために

 Nのために。プライムビデオで。素晴らしかった。
 10話のうち、2話が青景島、残り8話が東京を舞台としており、8話のうち3話がN作戦、残り5話がN作戦2に割かれる。

  • さざなみに火をつけたのは誰か?
  • 野口夫妻を殺めたのは誰か?

この2つの謎を駆動力として、時に高野の力を借りながら物語は進む。9話・10話で明かされるのだけど、それが論理破綻しない形で詳らかにされるので、安心して観ることができる。
 正直に書けば、前半(3、4話くらいまで)はダルい。ある種、物語としてはありきたりな、どこかで観たようなストーリーが展開されるからだ。ただし、前半で登場人物が皆出揃う中で、彼ら(特にNたち)の人物造型を細かなエピソードの積み重ねにより、過度に説明的になることを避けつつ行ってきたことが、後半のN作戦2で非常に生きてくる。登場人物の彼らが皆、基本的に善人であり(一部例外あり)、信頼に足る人間であることを観客として信じることができるので、N作戦2における一挙手一投足に感情移入し、目が離せなくなった。どうして彼らが「そういう」言葉を放ち、「そういう」行動を取るのか、過剰でなく説明されていて納得感が大きかった。

  • 榮倉奈々演じる希美の、(両親と同じ血が流れていることからくる)原罪にも似た自罰的な性格
  • 窪田正孝演じる成瀬の、極めて表情を抑制した演技
  • 賀来賢人演じる安藤望の、成瀬と対照的なイケメン感

ここらへんのコントラストが、効いていたように思う。
 脚本が、過剰な説明(露骨な説明のためのシークエンス)なく、破綻なく仕上げていて、素晴らしかった。伏線の回収も忘れておらず(観客としては忘れていたのだけど)、良かった。お前もNだったな!みたいな。
 若干あざといと言われてもしょうがないと思うが、構図の切り取り方や、彩度を調整した画もなかなかよかったと思う。
 これはおすすめ。2010年代の冬彦さんもイメージしたんだろうな。

Nのために DVD-BOX

Nのために DVD-BOX

ミックス。

 映画「ミックス。」いやこれ完全にくそ映画でしょ。被害者が増えないといいのだけど。

  • なんで舞台を神奈川という、あんな電車は走っていないと誰でも気づくような場所にした?
  • セリフでの説明や、カットでの説明がくどくて、何度も何度も説明するんじゃねえよ、観客馬鹿にしてんのかって感じでした
  • 蒼井優はさすが
  • 広末涼子の隠していてもにじみ出てしまうヤンキー臭については見事なキャスティング
  • 何度も繰り返される工事現場でセメント袋?を運ぶシークエンスに何の意味があるのかわからない。リアカー使えよ。

mix-movie.jp

ヨコハマトリエンナーレ

 懲りずに行って参りました。ヨコハマトリエンナーレ2017。小粒だった。やはり私が訪れた中では、2008が圧倒的。
 セット券は買わず、鑑賞券で横浜美術館と赤レンガ倉庫内を鑑賞。予算規模は年々縮小していっているのかな。艾未未の作品に予算の大部分をつぎ込んだのかな?
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 個人的に一番気に入ったのはこの鉛筆画。写真ではサイズが伝わりにくいが、人間の背ほどの高さがある。写真右側の絵が特に明確だが、ハンセン病患者の肌の質感を想起させる。
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 まあでも、展示全体として非常に小粒。
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http://www.yokohamatriennale.jp/2017/

毒島ゆり子のせきらら日記

 前田敦子主演の毒島ゆり子のせきらら日記。プライムビデオで。
 ゆり子がおバカだったり、伏線をわざわざ説明したり、厄介なところはあるのだけど、おもしろいと思いながらコンプリートできた。
 しかしやたらとキスしますね。

毒島ゆり子のせきらら日記 Blu-ray BOX

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山田孝之のカンヌ映画祭

 山田孝之のカンヌ映画祭。プライムビデオで。
 山田孝之山下敦弘が仲違いをしてから、バタバタとおもしろくなったのだけど、北区赤羽に比べると劣るかな。

第01話

第01話

山田孝之のカンヌ映画祭 DVD BOX

山田孝之のカンヌ映画祭 DVD BOX