2005-07-08から1日間の記事一覧

乱れる

オープン記念で安かったこともあって、成瀬巳喜男監督の乱れるを見てきた。最後に乱れた。 新旧の価値観のはざまで(と言っても大昔の新旧だが)揺れる未亡人とその家の次男坊とを中心に進む物語で、今見ると昔の価値観がなかなかに新鮮で魅力的だった。抑制の…

神の子どもたちはみな踊る

もう何度目かわからないけど、村上くんの神の子どもたちはみな踊るを読んだ。この本に収められている6つの短編には共通して、死の匂いと孤独の影を感じる。でも、そこにあるのは諦めではなくて、受け入れた何か、勇気とか希望とか、そういうきらびやかなも…