美術館

うるしとともに ―くらしのなかの漆芸美

六本木は泉屋博古館東京にて。初めて行った。前の通りは通ったことあったけど。 展示室4つのこじんまりとしたスペースで漆そのものの魅力というよりは螺鈿・蒔絵をメインに据えたような展示だった印象。個人的には「長寛好獅子唐草文 箔絵会席膳椀具」これが…

江之浦測候所

杉本博司設立の江之浦測候所。午後回で。 海岸線からすぐに高台が立ち上がるような地形で鈍角の湾に面しており、(訪問日の天気が良かったこともあり)そもそも「いいところ」。みかん畑レモン畑が敷地内にあり、それも良い。そこに土地と縁もゆかりも無い時代…

倉俣史朗のデザイン ―記憶のなかの小宇宙

倉俣史朗のデザイン―記憶のなかの小宇宙。世田谷美術館にて。 今日観られる展示でなかなか興味を惹くものがなく、消去法的に。 一応平日なのだけど、さすがは世田谷、結構人がいる。なんなら児童もいる。 展示に対しての感想は、あっ確かにセンスいいな。美…

ジャム・セッション 石橋財団コレクション×山口晃 ここへきて やむに止まれぬ サンサシオン

アーティゾン美術館にて。 入口からインスタレーションというか、観客の感覚に攻め込んで来る攻撃的な作品で一撃を加えられ、ひるんだけども、その後は私の知っている山口晃だった。 個人的にインパクトがあったのはパラリンピックのポスターだったけども、…

シスターフッド

菅実花の個展を観にGallery10[TOH]へ。D論が置いてあって手に取って読めるので興味深かった。 View this post on Instagram A post shared by GALLERY10 (@gallery10.toh) www.instagram.com

ワールド・クラスルーム:現代アートの国語・算数・理科・社会

へザウィック・スタジオ展を観ると500円でこちらも観られるというので、つい。タイトルからして、嫌な予感はしたのですが、、、まあ500円なら。 文脈依存性の高いコンセプト重視の作品が多く、美術館が用意した説明文を読んで作品を一瞥すると満足してしまう…

へザウィック・スタジオ展:共感する建築

森美術館にて。 部分の集合が全体であるという思想が強そうなスタジオの企画展。小さいものだと椅子から大きいものだと建築まで、なかなかに興味深い造型で面白かった。ただ、建築は現物を観ないと、とやはり思うのでした。 鏡面仕上げの金属や樹脂の上のほ…

The Original

21_21 DESIGN SIGHTで企画展The Original。 StandardでもReferenceでもなく、Original。家具・道具のデザインについて、ここ数十年程の歴史を俯瞰する展示内容。 よく見るデザインはこれを参照していたのかと思わされるような、既にスタンダードになっている…

エゴン・シーレ展

東京都美術館にて。十云年前に友人にエゴン・シーレを紹介されてから、ずっと心の片隅に引っかかっていたので、この機を逃さざるべしと思い行ってきた。 まあなかなかの人出、とは言え、人の流れるラインを外れて立っていれば、目玉の絵画以外はある程度自分…

多層世界とリアリティのよりどころ

ICCで多層世界とリアリティのよりどころ。 藤原麻里菜はこういう文脈で評価されているのだなといい意味で驚いたこと、Meta Quest2は結構HMDが重いこと、が印象に残った。作品の評はできないな。体験してみるしかないというか。 www.ntticc.or.jp

松江泰治写真展「ギャゼティアCC」

アフター6ジャンクションで(自身のトークイベントもあり)お薦めしていたので。 印象に残ったのはCHIから始まるおそらくChicagoの写真。他の写真は曲線で構成される物体がある程度含まれるので、松江泰治の方法論をしても多少の奥行きを感じるのだけど、このC…

中谷ミチコ: デコボコの舟 / すくう、すくう、すくう

何かとご縁(勝手に感じているだけ)があり、継続して観てきたので今回も。やっと最終日に滑り込み。 「デコボコの舟」はでかいので迫力はあるし、樹脂埋めの樹脂がない分エッジが露わで新鮮ではあったものの、大室美術館での過去個展や三重県立美術館での過去…

六本木クロッシング2022展:往来オーライ!

森美術館にて。まあ、なんとなく。市原えつこの新作も見てみたかった。 今回の収穫は青木千絵を知ったことだったと言っていい。キュンチョメのあれ(実際には新作もあるのだけど)をあいちトリエンナーレぶりに観れたこともよかった。あいトリの時は時間がなか…

見るは触れる 日本の新進作家 vol.19

写真美術館にて。なんとなく。 あまり引っかからなかったのだけど、あえて言えば永田康祐が気になった。あいちトリエンナーレを思い出した。 topmuseum.jp

李禹煥展

森美術館に行こうと乃木坂駅から六本木ヒルズに向かっていたのだけど、悩んで李禹煥展へ。 www.nact.jp leeufan.exhibit.jp

How is Life?

李禹煥展を思ったよりも早く観終わったのでついでにギャラリー・間へ。 jp.toto.com

宮城壮太郎展&コレクション展

世田谷美術館にて。 当たり前ですが、世に出ている商品は(基本的に)デザイナーの目を通されているんだよな、という事実を改めて感じた。 思ったよりもこじんまりとした美術館なのだなという印象も強い。 www.setagayaartmuseum.or.jp www.setagayaartmuseum.…

WHO ARE WE 観察と発見の生物学

国立科学博物館にて。夏休み突入してて人が多かった。 www.kahaku.go.jp

Chim↑Pom展:ハッピースプリング

森美術館で。私にとってはそんなに面白くなかった。 各展示に説明のテキストもついているので、彼らの意図はわかるのだけど、悪ふざけの域を超えているとは思えない。(うろ覚えだが、)誰かが言っていた、権力者の望む程度の反抗しかしていない的な批評が頭か…

ヨシタケシンスケ展かもしれない

世田谷文学館にて。 この展示のクライマックスは、展示者側の意図通り、入口すぐのおびただしい数のヨシタケシンスケの6穴手帳メモだろう。文字通り圧倒された。 これが作り手の必要条件なのだと、見せつけられたような気持ちであった。 yoshitake-ten.exhib…

ルール?展

Tiktokでバズっただかなんだかで、作品に対する興味よりも、自分に対する興味の強い人間が多数訪れていてつらかった。その人達の撮っている写真は作品を背景にした自分なので、すぐに分かった。 www.2121designsight.jp

STARS展: 現代美術のスターたち―日本から世界へ

森美術館でSTARS展。 村上隆・李禹煥・草間彌生・宮島達男・奈良美智・杉本博司のSTARSの展示。 www.mori.art.museum 村上隆のヒロポンとマイ・ロンサム・カウボーイが最初の部屋に展示されているのだけど、小学生くらいの女の子が両親に連れてこられていて…

蓮沼執太 OTHER “Someone’s public and private / Something’s public and private”

蓮沼執太の「OTHER “Someone’s public and private / Something’s public and private”」をvoid+にて。 NYでは飲んじゃう人もいるんだなとか、ゴミ箱の上の不安定なスペースに置いちゃうんだなとか、音というよりはインスタレーションへの人間のリアクション…

チームラボ プラネッツ

空いているかなと思って大晦日に豊洲へ。 まあそうだよねという結果ですが、6~7割は海外からの客。チームラボの置かれている状況が反映されたものと思う。 さて展示そのものについて、荒川修作(主に養老天命反転地)を思い浮かべながら廻った。裸足で歩かさ…

企画展「大嘗祭」

國學院大學博物館にて。 好奇心や興味をそれなりに満たしてくれました。 初めての訪れだったので、常設展示も初めて見たわけですが、国立歴史民俗博物館みたいな土器や石器が多数展示されていて、なかなかよかった。無料でこれが見られるとは。渋谷から歩い…

「POSIT もしもを置く たとえばを収める」三澤 遥のデザイン

松屋銀座のギャラリーにて。平日だったので、独り占めにできる時間多し。 白い紙から2穴パンチで切り離された直径6mmの紙(のようなもの)と、木材(に掘った溝や窪みや図形など)とで構成される“純度の高い透明性の”配置。 designcommittee.jp

(euglena) Exhibition Seek foundations

コートヤードHIROO3階のギャラリーガロウにて。 「watage」でメディア芸術祭の新人賞を受賞した(euglena)の個展。 展示されているのは watageとその制作模様(webでも観られる) 落ち葉で作ったリボンで道端の猫じゃらしを飾る「Tranquil Signal by Nature Mad…

un/real engine ―― 慰霊のエンジニアリング

戸田建設本社ビルにて。 www.tokyo2021.jp

高畑勲展─日本のアニメーションに遺したもの

高畑勲展。東京国立近代美術館にて。金曜日昼過ぎというのに、すごい人出。 基本的には図録を買いに行ったようなものなのですが(図録はミュージアムショップでも売っているので展示会場に入らなくても入手できます)、せっかく竹橋まで行ったのでついでに展示…

クリスチャン・ボルタンスキー – Lifetime

国立新美術館にてクリスチャン・ボルタンスキー – Lifetime。 儀式的なものの文法?みたいな概念に思いを馳せるような、そんな展示だった。 というのも、会場は一貫して荘厳そのもの。それが、形式によってもたらされていることは明らかなのだけど、では、そ…