東京国立博物館総合文化展

行ったことがなかったので、ふと思い立って。 眠くなるくらいの展示の量で、MIHO MUSEUMには劣らぬレベルを感じた。もちろん展示品の差異はあるのだろうが、なんとなく。 www.tnm.jp

The Original

21_21 DESIGN SIGHTで企画展The Original。 StandardでもReferenceでもなく、Original。家具・道具のデザインについて、ここ数十年程の歴史を俯瞰する展示内容。 よく見るデザインはこれを参照していたのかと思わされるような、既にスタンダードになっている…

エゴン・シーレ展

東京都美術館にて。十云年前に友人にエゴン・シーレを紹介されてから、ずっと心の片隅に引っかかっていたので、この機を逃さざるべしと思い行ってきた。 まあなかなかの人出、とは言え、人の流れるラインを外れて立っていれば、目玉の絵画以外はある程度自分…

多層世界とリアリティのよりどころ

ICCで多層世界とリアリティのよりどころ。 藤原麻里菜はこういう文脈で評価されているのだなといい意味で驚いたこと、Meta Quest2は結構HMDが重いこと、が印象に残った。作品の評はできないな。体験してみるしかないというか。 www.ntticc.or.jp

誰もが時間を買っている―「お金」と「価値」と「満足」の社会経済学

鈴木謙介著、誰もが時間を買っている。版元がなくなり絶版になっているのでバリューブックスから古本を。 鈴木謙介のゆるLifeなる、チャーリーが一人で語る謎のpodcastで紹介されていたので、長年のLifeリスナーながら初めてチャーリーの本を買って読みまし…

青木千絵 個展「沈静なる身体」

六本木クロッシングで一目惚れして、個展がたまたまあったので。 六本木クロッシングの展示作品の中では、琥珀色をして透明感のある作品に惹かれ、彼女の作品の魅力は薄い漆の色の色感だと感じていたのだが、今回の個展の作品では、黒漆の作品の造型に心惹か…

松江泰治写真展「ギャゼティアCC」

アフター6ジャンクションで(自身のトークイベントもあり)お薦めしていたので。 印象に残ったのはCHIから始まるおそらくChicagoの写真。他の写真は曲線で構成される物体がある程度含まれるので、松江泰治の方法論をしても多少の奥行きを感じるのだけど、このC…

現代思想の教科書

石田英敬著、現代思想の教科書。結構面白かった。 普段素通りしている言われてみればな議題に補助線を引いて参考文献を教えてくれる、まさに教科書。表面をさらさらと触っただけだが、体系として流れくらいはつかめたのだと思いたい。現代思想の教科書 (ちく…

中谷ミチコ: デコボコの舟 / すくう、すくう、すくう

何かとご縁(勝手に感じているだけ)があり、継続して観てきたので今回も。やっと最終日に滑り込み。 「デコボコの舟」はでかいので迫力はあるし、樹脂埋めの樹脂がない分エッジが露わで新鮮ではあったものの、大室美術館での過去個展や三重県立美術館での過去…

35歳からの反抗期入門

文化系トークラジオ Lifeにてさかんにおすすめされていたので。ABCで購入。 ブログでこんなにすっきりした文章(内容はぐちゃっとしているのだが)を書くのはすごいなという印象を持ったけども、じゃあそこまで私に新しい何かをもたらしてくれたかというと・・…

天気の子

新海誠の(?)天気の子。Netflixにて。これは受け入れられないな。 後半、池袋署からの脱走劇、カブでのアクロバティックな動きは、ぐっと惹きつけられ大変面白かったのだけど、それ以外は、もちろん観ていられないというわけではないものの、うーんと唸りな…

あの子は貴族

岨手由貴子監督、あの子は貴族。Netflixにて。 グッド・ストライプスも観ており、岨手監督は気になっていつつ、公開当時も気にはなっていたものの、門脇麦と水原希子の役が逆だと思い違いしていたくらいには事前情報が入ってなかった(山内マリコも近作読んで…

六本木クロッシング2022展:往来オーライ!

森美術館にて。まあ、なんとなく。市原えつこの新作も見てみたかった。 今回の収穫は青木千絵を知ったことだったと言っていい。キュンチョメのあれ(実際には新作もあるのだけど)をあいちトリエンナーレぶりに観れたこともよかった。あいトリの時は時間がなか…

見るは触れる 日本の新進作家 vol.19

写真美術館にて。なんとなく。 あまり引っかからなかったのだけど、あえて言えば永田康祐が気になった。あいちトリエンナーレを思い出した。 topmuseum.jp

How is Life?

李禹煥展を思ったよりも早く観終わったのでついでにギャラリー・間へ。 jp.toto.com

李禹煥展

森美術館に行こうと乃木坂駅から六本木ヒルズに向かっていたのだけど、悩んで李禹煥展へ。 www.nact.jp leeufan.exhibit.jp

シン・二ホン

安宅和人著、シン・二ホン。読み始めてからしばらく放っておいてしまったのだけど、再び読み始めて。 宇野常寛Planetsを定期的に摂取しているのである程度聞いたことがある日本の現状と、風の谷への決意と。シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と…

エネルギーをめぐる旅

もう記憶は定かでないが、何かで薦められていたのでエネルギーをめぐる旅。 著者の世界観を読む読み物。エネルギー関連企業と言って差し支えないだろうENEOSの偉い人が原理的な部分から境界条件を示しつつ、昨今の地球環境の状況から人類のとるべき道につい…

コミュニティ・アーカイブをつくろう! せんだいメディアテーク「3がつ11にちをわすれないためにセンター」奮闘記

某先輩がおすすめしていたので。 報告書としてよくまとまっていて、その上臨場感みたいなものも時折感じられて、興味深い本だった。私がこういうアーカイブ作業に携わることは特に想定していないのだけど、世の中にこういう作業に取り組んで(取り組み続けて)…

宮城壮太郎展&コレクション展

世田谷美術館にて。 当たり前ですが、世に出ている商品は(基本的に)デザイナーの目を通されているんだよな、という事実を改めて感じた。 思ったよりもこじんまりとした美術館なのだなという印象も強い。 www.setagayaartmuseum.or.jp www.setagayaartmuseum.…

第69回 日本伝統工芸展

池田晃将展のついでに、近いので日本伝統工芸展。量の多さに圧倒されたこと、東京23区の西側で活動している人もいるということ、これが印象に残った。 www.mistore.jp www.nihonkogeikai.or.jp

池田晃将展 日本橋髙島屋 S.C.

やっぱり本物を見てみたいと思い、日本橋高島屋へ。 実物は私がディスプレイ越しに想像力逞しく考えていたものよりも小さかった。触ることはできなかったが、おそらく非常に軽いのだろう。0~9のアラビア数字が並んでいるものはNHK等でのデジタル世界の演出…

ものづくりっておもしろい! おもちゃから乗り物まで (みんなの研究)

小林竜太の小学生向けかな?のMaker本。スキル的には小学生と遜色ないので。 平易な文章で、楽しさやわくわくがつまっている。ものづくりっておもしろい! おもちゃから乗り物まで (みんなの研究)作者:小林竜太偕成社Amazon

ドライブイン探訪

橋本倫史のドライブイン探訪。昔から知ってはいたのだけど、文庫化されたのを知り、ついポチッと。 かつてはモータリゼーションの中隆盛を誇り、そして消えて行っているドライブインを、経営者の人生にスポットを当てながら描き出す。主に個人経営であるため…

WHO ARE WE 観察と発見の生物学

国立科学博物館にて。夏休み突入してて人が多かった。 www.kahaku.go.jp

イシューからはじめよ

安宅和人著、イシューからはじめよ。何年も積ん読になっていたものを改めて。 思想はわかる。ただ私みたいな凡人には「徹底的に」とかが安宅和人の求めるレベルには到達しないんだろうなと思ってしまう。 ただ、思想はよくわかる。あとは自分なりにどう活用…

モノノメ #2

3/17に受け取って、やっとこさ読み終わった宇野常寛責任編集モノノメ#2。 宇野常寛の志を感じる雑誌という一言。「総合誌」が取り上げないだろう分野も貪欲に取り込んでつくられた、宇野の考える総合誌であり、個人的に非常に頼りにしている。 宇野の活動は…

空を見てよかった

内藤礼の空を見てよかった。 私にとって水戸芸の個展は非常に重要なものだったので、可能なら内藤礼作品は触れるようにしているのだけど、これはよくわからなかった。 抽象的な表現なので、読者側の心の在り方が作品の受け取り方に大きく影響してしまうのか…

Chim↑Pom展:ハッピースプリング

森美術館で。私にとってはそんなに面白くなかった。 各展示に説明のテキストもついているので、彼らの意図はわかるのだけど、悪ふざけの域を超えているとは思えない。(うろ覚えだが、)誰かが言っていた、権力者の望む程度の反抗しかしていない的な批評が頭か…

ヨシタケシンスケ展かもしれない

世田谷文学館にて。 この展示のクライマックスは、展示者側の意図通り、入口すぐのおびただしい数のヨシタケシンスケの6穴手帳メモだろう。文字通り圧倒された。 これが作り手の必要条件なのだと、見せつけられたような気持ちであった。 yoshitake-ten.exhib…