ラジオ・デイズ

 ウディ・アレン監督の自叙伝的な映画らしい。時代はまだテレビが発明されておらず、ラジオによって人々が娯楽を受けていた頃、語り手である少年ジョー(アレン自身?)の家族とラジオパーソナリティになることを夢見ている少女とを主人公にしたエピソードを積み重ねることによって描いていく、ハートウォーミングな物語。なんか言葉で表すことが難しいんだけど、作品の時間の流れるのがゆったりとしていて、またエピソードも殺伐としたのがなくて、登場人物たちもみんな毒が適度なキャラで、みんなちょっとズレてて、みんな愛すべき人々だったからか、水野晴郎に「映画って本当にいいものですね」と言わせたくなるような映画だった。この映画が最後でよかったと心から言える、いい余韻を、気持ちがさーっと広がっていくような感覚を残して終わる作品だった。

ラジオ・デイズ [DVD]

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