恋人までの距離を見た。
偶然列車で隣に座った男と女が恋に落ちるまでを描いた作品。穏やかにゆったりとストーリーが進み、2人の心の動きが丁寧に描かれていて、普通にいい映画だった。
個人的に特に気に入ったのは、脇役たちである。ウィーンにおり立った2人が最初に話した「趣味の役者」たち、カフェで出会った「占い師」、夜のドナウ川端で2人に詩をつくったホームレスの詩人、ワインを譲ってくれたバーの主人。みんなほんの少ししか出てこないのに僕の印象には強く残った。どれもこの作品に欠かせない美しいエピソードだ。
ジュリー・デルピー、イーサン・ホークの力か、2人とも深く悩み、うじうじとしていて僕にはリアリティーがあり、等身大だった。
なんというか、最近何を見てもいい映画だなと思ってしまう。見る側の心の問題かな?
- 出版社/メーカー: 東和ビデオ
- 発売日: 1996/05/24
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