草間彌生展

 国立近代美術館で催されている草間彌生展に行ってきた。絵とインスタレーションが展示されていた。
 子どもの頃の絵を除くほとんどの作品が、展示の題にも挙げられている「永遠」というものを形や絵として表現したものだった。絵にしてもオブジェにしても、表面がネット、ドット、ストライプのような永遠に繰り返される幾何学模様になっているものが多く、これがすなわち「永遠」だと考えられる。照明を落としてある普通の部屋で、その空間に存在する全てのもの―電話、新聞、テレビ、椅子、壁、床、天井…etc―に多色のドット(一時期のギャルソンみたいな)がついているインスタレーションや、立方体型の部屋で、床を除く5面が鏡張り、床は水が張ってあるというインスタレーションが印象に残った。
 あと気になったのは展示されているものの題に「強迫」とついたものや「死」をイメージさせるものがたくさんあったこと。草間彌生の中で、連続=永遠・無限=死ということなのだろうか?