耳に残るは君の歌声を見た。映画の筋よりもむしろ歌声の方が強い印象を残す作品で、題がよく現している通りだ。ミュージカル映画ではないんだけど、歌というものが大きいウエイトを占めている。
ユダヤとジプシーというヨーロッパ社会の抱える暗部を描いているので、常に影を持った映像が映し出されるのだけど、オペラなどの歌声(しかもクオリティがえらく高い)がうるさくなく、ものすごく上手に挿入されている。脚本の腕だろう。クリスティーナ・リッチもジョニー・デップもケイト・ブランシェットも何かを背負ったいい演技してると思う。何よりもイタリア人のオペラがかなりのもので、あれなしにはこの映画は成立しない。
最後の方のストーリーが唐突だったけど。
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