マーティン・スコセッシ監督のギャング・オブ・ニューヨークを見た。スコセッシらしくかなりマッチョな映画だった。
血で血を洗い、命のやりとりでしかコミュニケーションを取れないやくざな男どもを描いた血なまぐさい、間違っても食事しながら見ちゃいけない作品で、ディカプリオの演技は悪くなかったと思う。やたらと殺人シーンが多かった割りには命のやりとりに儀式的な神秘さや、美しさといったものは感じなかった。グロさは存分に感じましたけど。
ラストで決闘というマッチョさの象徴的なものが民主的な軍隊につぶされてしまうというシーン(というより暴動の鎮圧なのかな)、一時代の終わりというのが、スコセッシ自身の撮ってきた映画のようなものの終わりを暗に意味しているような気がしてならなかった。思わぬところで己の否定になっているのでは?
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