ゴダールの勝手にしやがれを見た。なんというか、よかった。
大昔に気狂いピエロを見てチンプンカンプンになり、完璧に消化不良を起こして以来、ヌーベルバーグものは無理、と食わず嫌いをしていたのだが、この映画を見て、圧倒的な間違いだったと気づいた。世の中の無数の映画キチガイたちがゴダールに触れずに通らない理由が、この1本を見ただけでわかった。ただ、単純におもしろい。映画評論家の人たちは、それで食ってるからそう言えずに、ここのカットがなんちゃらとか、技術やら脚本やらを云々しなきゃならないんだろうが、僕はただの映画好きなので、一言、この映画はおもしろい、それだけで済ませたい。僕が稚拙な言葉で云々しても、この映画の何も描けないわけで、見ればわかる、それだけのこと。僕が受けたインパクトはスコセッシのタクシードライバー並に大きい。この映画はたぶん何回も見るだろう。ジャン・ポール・ベルモンドもジーン・セバーグも最大限に魅力的だった。
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