スピーシーズ/種の起源

　ロジャー・ドナルドソン監督のスピーシーズ/種の起源を見た。何回もテレビで再放送されているのだけは知っていたけど実際に見たのは初めてだった。
　物語の謎にしていいところを全て霊能力者が説明してくれるなかなかにおせっかいな映画だが、定番と言っていいような手法を用いてつくられている、実は堅実な映画だった。ただ、ラストにどきどきのクライマックスを持ってきて、余韻を残し、などなど予定調和的に進行するストーリーは冗長と言ってもいいでしょう(と言いながら、仕掛けにびびったりドキドキしたりつくり手の策略にははまりましたけどね)。
　ただ高校時代の変態がやたら興奮したと言っていた意味はよくわかった。モデルってコワイ。文明批判やフェミニズムの香りも感じる意外に手広くやっている作品だった。

スピーシーズ/種の起源 [DVD]