インビジブル

 ポール・バーホーベン監督のインビジブルを見ようと思ったものの、SF技術が売りのはずのこの映画で、あまりにもお粗末なやり方にがっかりして見るのをやめようと思ったが最後まで見てしまった。透明から戻る時に血清を注入した血管から骨、と戻ろうとするのに、消える時に皮から筋肉、内臓と消えていくのはおかしいでしょうよ!
 アダム・スミスばりに性悪説を採用した、エゴの顕示、ケビン・ベーコンのキモさは評価するけど。透明人間の動きを表現する時に、透明人間の視点を利用するしかないんだなという、映画というものの限界を見ることができる。
 頼むから、最後に愛が勝つなんてKANみたいなことは今日限りやめてくれ。