夜中にテレビでやっていたので、つい観てしまった。
何度目かわからないけれども、改めて観てみて、出来が悪いなあと思いながら時間を過ごしてしまった。北野武の映画ではいつもそうだけど、何か仕掛けを映画の中に埋め込むときに、仕掛けの始めのショット→終わりのショットという映像の切り替えをして、ベタベタな中身を観客に想像させる、もしくは最後のオチは音声だけというようなマスキングをするというやり方を採っている。それがあまりにも繰り返されるので、次はこの構図だろうなと予想したら、本当にそうだったりする。なんだかなあという気分になる。
そんな荒削りで初心者みたいな映画だけども、賛否両論のラストシークエンスは、僕個人としては俊逸だと思う。この映画はこのシークエンスを撮りたいがための、もっと暴論すれば、最後に安藤政信と金子賢にあのセリフを言わせて、アップで撮りたいがための映画と言える。
「俺たち終わっちゃったのかな?」
「バカヤロウ。まだ始まっちゃいねえよ。」
いやーこっぱずかしいけど、何か許せるシーンでした。
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