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女たちのジハード

これまた直木賞受賞作だしと手にして、3年くらい放置していたのを読んでみた。
女性作家が女性たちの物語を書こうとするとき、そしてその物語を読者が手にするとき、旧来のフェミニズムを多少なりとも思い出してしまうのではなかろうか?特に働く女性が描かれるとき、そしてそれを読むとき、古いフェミニズムが幅をきかせる。そして、ある程度以上の意見を持っている場合、古いフェミニズムは著しくうさん臭く感じられてしまう。
この本はそうではなかった。作者は過去のフェミニズムから自由であり、この物語は政治的でない。
まあでも、男性社会を指摘しつつも、それに甘えていた自分に気づくなんていう、男から見てフェミ臭がしない小説なんて、おもしろくないっちゃ、おもしろくないわな。

女たちのジハード (集英社文庫)

女たちのジハード (集英社文庫)