ユナイテッド93

 観る価値はあると思う。2時間を短く感じた。久しぶりに映画館の座席で力んでいる自分を発見した。そういう種類の娯楽性を存分に持った映画だと言える。町山智浩は「ユナイテッド93」は究極のジェットコースター映画とまで言っている。(id:TomoMachi:20060514)
 ドキュメンタリータッチというか、観客は現場にいたかのような映像を提示される。出演者もエンドクレジットに「誰々 as himself」というのがいくつか見られ、本人が演じている役がいくつかあったようだ。ただ、―確かに個人差はあるのかもしれないが、少なくとも僕は―BGMがやり過ぎに感じられた。いかにもアメリカ映画的な壮大なBGMを延々聞かされては、正直興ざめだった。ただ臨場感や信憑性といったものは素晴らしかったと思う。なにせジェットコースターの座席に座っているかのように観客の1人を力ませたのだから。それゆえ、当たり前のことだけども、観客はこれが「映画」であって、ドラマであって、現実ではないということを忘れてはならない。
 蛇足だけども、隣のねーちゃんが「っていうか落ちてるやん。飛行機って4機だったんだっけ?」と言っていたから、歴史的事件を日本の人に知らせるという、そんな意味でも映画は役立っているんですね、と思った。
http://www.united93.jp/