夜のピクニック

 Yahoo! JAPANさんのおかげで無料試写できたのでありがたく観させてもらった。恥ずかしながら、原作どころか恩田陸の作品を一つも読んだことがなくて、小説「夜のピクニック」がどんなのかわからないけれども、たぶん映画<小説な作品なんだというのが、なんとなく感じられてしまうようなできばえだった。
 http://movie.maeda-y.com/movie/00807.htm
 ↑この超映画批評では最初の長回しにはっとしたとあるが、残念ながら我が家の17インチの液晶ディスプレイでは描画速度がおっつかないのか、ストリーミングのショボさかで、イマイチよろしくない画面の展開がされたので良くわからなかった。
 そして、多部未華子の顔がそんなに好みじゃなかった。お薦めされるようなところが楽しめなかったのでハイ残念だった。
 作品として言うならば、この映画は長すぎる。2時間近くも引っ張るほどの話ではない。だから、飽きさせないように飽きさせないように、適宜オチを入れてくるんだけど、それが間延びさせないためだとわかってしまうレベルで、しかもテクニックとして入れられているから、観ていて結局長いと感じてしまった。商業映画だし、しょうがないんだろうけど。
 この映画でどこを観るかといったら、スクリーンをにぎやかにしている若い役者陣だろう。個人的に多部未華子にあんまり思い入れを持たなかったけど、高見役とか杏奈の弟役とか立ってるキャラが何人もいる。チラッとしか出てこないようなやつらも、(僕の持っている)高校生のイメージである、いいかげんな感じと過剰な感じの両方がよく描かれていたと思う。うまく言えないけど。ただ、(別学出身には気づかなかったけど)確かに性のニオイが感じられない描写だった。
 僕は、観ている間も18歳には戻れませんでした。性根が曲がっている人を若返らせるほどの力はなかったようです。
http://www.yorupic.com/