夏至物語

 岩井俊二の昔の短編ドラマ。映画にあこがれるがゆえに、映画っぽい仕掛けをしているのがわかってしまうので、なんだかなーと思いながら観たのだが、この作品が作品として譲れない「芯」の部分は、主人公の女の子がエロいというところで、そこは徹底しなければいい作品たり得ないと思うのだが、エロスがしょぼい。岩井俊二は自分が気持ちよくて、主人公の女の子に、男根としての胡瓜をひたすら食べ過ぎて腹を下させたり、そうめんを食べさせたりしているのだけども、たいしてエロくない。だれも勃起しない。テレビドラマだからしょうがないけど、エロスは僕みたいなノーマルな人を引かせる位じゃないと意味がないと思う。変態としてたいしたことがないというか、こってりしてないというか。
 21歳の上田晋也が見れてちょっと面白かったけど。

initial イニシャル ~岩井俊二初期作品集~ [DVD]

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