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島根県立美術館

 一番印象に残っているのは、「黒の魅惑」と題されたモノクロ写真展で作家の名前は失念したが、ビル・ブラントの女体を撮りまくっている作品群で、写真の右下の角から女の足が上に向かってにゅうっと出てきて、中央に向けて折り曲げられているのを部屋の中で撮影したものなのだが、足の一番盛り上がっている部分は白飛びするほど、部屋の隅は黒飛びするほどにコントラストをつけられている写真が気になっていた。そして今でもその、抽象的な要素についてはありありと思い浮かべられるほどに、印象が強かったのだが、その写真は、コントラストをつけることによって、写真という二次元メディアの枠を超えているレベルの奥行きが一枚の中に完成していて、それは決して写実ではなく、フィクションであり、写真っておもしれえなと素直に無知な感心をした。それだけ。
http://www2.pref.shimane.jp/sam/ja/index.html