日本選手権

 昼間つまらない番組しかなかったので、チャンネルを回して目に留まった日本陸上選手権を見ていた。なかなか面白かった。
 見ていたときがちょうどハードルの決勝とか、棒高跳びとか、ハンマー投げとか、その種の競技だったのが幸いして、各選手が自分を高めていくその様を見ることができた。伸びしたり、体をやたらめったら叩いたり、叫んだり、うろうろしたり、それぞれ集中力の先端を砥いでいっている様子、その緊張の均衡が破られて競技が始まる瞬間、すごいね。正直僕は観客としてはその結果はどうでもよくて、その瞬間に向けて糸を引き絞っていく様とそれが放たれる瞬間のある種の美のとりこになってました。澤野大地が「俺は絶対跳べる。俺は絶対跳べる」と連呼していたと女子110mハードルの決勝で死ぬほど自分の体と叩いている人が印象的だった。けども陸上競技はあまり笑いがない。
 室伏は既に笑いの域に達していると思うし、本当に申し訳ないんだけども、一瞬女子砲丸投げの映像が出たときに吹いた。この2つだけは笑わせていただきました。