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百鬼園随筆

読書

 内田百輭ブームが来そうな予感。もちろんごく局所的に自分の中で。一応新仮名遣いに改められている文庫なのだが、それでも文体というか字面が堅い。ものすごく堅苦しい。なのに、書いてあることは実に間抜けで親近感がわいてしまう。非常に頑固偏屈かつ我侭で無愛想な人物として知られたようだし、こんな面のくせに↓第一阿房列車 (新潮文庫)
 昔の少年時代の思い出だとか、旧友とのエピソードだとかを描いているものが多々あるのだけれど、それを読んでいると、不意に読者である僕自身のエピソードが何かしらの関連で呼び起こされて思い出されるのが、何か眠っていたいとおしい記憶を発掘したような気持ちでうれしい。もちろん嫌な記憶のこともあるが、だいたい発酵していい感じになってるから大丈夫。

百鬼園随筆 (新潮文庫)

百鬼園随筆 (新潮文庫)