東京都現代美術館

 誘われて行ってみた。
 磯村という人の特別展はなかなか意味不明で、ワッペン型のモチーフにとりつかれたような初期の作品は、大理石の粉末をダンボールに塗る絵の具に混ぜてやることで出している、その質感について興味を持ったけども、後はちんぷんかんぷんという中々な経験だった。後期というか最近の作品はもっと現実的というか具体的なものに、そしてインスタレーションになっていたけども、そんなに興味をそそられるわけではなかった。
 常設展の方はと言うと、なかなか金持ちと言うか、奈良美智やらヤノベケンジやらリキテンシュタイン、ウォーホル、結構有名な作家の作品がおいてあった。と言ってもそんなに興味を引くものでは無かったが。
 知っている人は知っている通り、岡本太郎明日の神話がここにはあるのだけれど、まず第一印象として、でかい。こんなものを書き切るというのは、高校美術の課題程度でひいひいいってた記憶を持つ私からすれば考えられないことで、建築を見るときによく思うことだけれども、大きさというのはそれだけで力となりうるわけで、この作品はそれを改めて見せつけてきた。
 で、この明日の神話と言う大壁画は、全体としても細部としても見ることができて、描かれたものの内にはおどろおどろしいものや、かなりかわいげなファニーなものもあって、個人個人で楽しめるんじゃないかなと思った。これ以外に展示されている岡本太郎の作品は、爆発かどうかは知らないが、飛んでいた。
http://www.mot-art-museum.jp/