騒々しいこと限りない。スラブ系のくせにラテンの真似かというような陽気っぷりと圧倒的な勢いに圧倒されて、2時間を越える映画なのに笑いながら、期待しながら時間を忘れて観ることができた。
もう、なんと言うか言葉で描写するのが無駄と言うくらいの観ればわかる映画。観た後こんなに幸せな気持ちになる映画は記憶にない。もちろん下らない映像の垂れ流しなんだけど、出てくる人間はクズばっかりなんだけど、憎めないし、むしろいいなと思ってしまう。とにかく勢いと人間の魅力でもって全部不問にできてしまった映画だと思う。観ながら、「騒々しい、やかましい」と心でツッコミながら観ましょう。
- 出版社/メーカー: パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
- 発売日: 2004/09/17
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折角はてなダイアリーを使ってるので、他の人のダイアリーを覗くわけだけど、この人の言う通りかもしれなくて(id:ryoto:20071118)、この映画ではさらっと人が殺されたり、人に向かって無邪気に銃をぶっ放したりするのだけど、その対象の人間の命というのは特に特別な何かとしては扱われなくて、あくまでも物語全体の駆動力にだけ注力されているし、最後には「Happy End」と提示されて終わる。この映画のもろさと言えるのかもしれない。個性個性と言われて育ち、滅私奉公なんて言葉なんかリアルでは聞いたことがないというような、そんな私が黒猫・白猫の世界に投げ入れられたらどうなるのだろうか。