黒沢清のスウィートホーム、パッケージを見てもわかるように、全然甘くない。
これだけエンターテイメント性に溢れたB級ホラーは初めて観た。もちろん、2007年末現在で、宮本信子、山城新伍(笑)、NOKKO(笑)、黒田福美、古館伊知郎(笑)、益岡徹(冒頭ほんのちょっとしか出ないけど、田舎の迎合的な偉い人は偏見たっぷりに見せていて、個人的にすごい印象的)、伊丹十三(笑えない)というキャストがアイロニーたっぷりなことを考慮に入れても、面白い。別に深い意味はなく面白い。観客が来るぞ来るぞと思ったところで仕掛けをばらしたり、意表をついてびびらせたりしても、明らかにアフレコしくじっていたり、チープな特殊効果入れてみたり、いやー愛しい映画だと思う。100分を過ごすに全く損した気分はしない満足度がいい。
伊丹プロと黒沢清が揉めたところ(スウィートホーム)で観客の知ったところじゃない。こんなに出来のいい作品がお蔵入りになっているのはもったいないと思う。
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 1989/09/01
- メディア: VHS
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