ツァイ・ミンリャンの「ふたつの時、ふたりの時間」。全体としてはそんなに面白くなかったのだけど、パーツパーツが生々しくて、いやーな気持ちになったり、目が点になったりした。
夫が死んで、妻であるところの主人公の母親が精神的に参ってしまうのだけど、そのやり取りや夫を思い浮かべながら籐の枕で手淫に耽るシーンが、スクリーンの中だけの外側の作り話とは思えない切実さのようなものに満ちていて、いやーな気持ちになった。ラストシーンのあまりに唐突で神秘的なシーンに軽く心打たれてしまった。
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- 発売日: 2003/01/25
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