ミリオンダラー・ベイビー

 言わずと知れたクリント・イーストウッド監督、ヒラリー・スワンク主演の映画。事前情報なしに観ると、思ったようにいかないのでちょっと面食らった。
 前半(というかレイジング・ブルのようにこういう話なのかと思った)スポーツものとして、帯ドラマ的になるほどなるほどというエピソードが紐解かれていくのだけれど、あるシークエンスを境にして、話がコロッと変わり、重い話になるので、準備不足もあってびっくりした。こういう起承転結が構成された物語だと思っていなかったので、飲み込まれてしまって、いいことなんだけど、一喜一憂してしまった。難しくはない伏線をいくつか張っているので、そちらを含めて、総合的に考えさせられるのだけど、なんとも重い。マギーのような環境で育ったわけではない人間に何が言えるのだろうか?
 ヒラリー・スワンクって一生こういう役で食ってくのかな。かわいそうにと思った。

ミリオンダラー・ベイビー [DVD]

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