小笠原旅行記4

 朝ごはんにパンを食べに行ったのだけど、そこで島の砂が比較できるようになっていた。この島にはボニナイトというここでしか見られない鉱物がある。きれいな緑色で本当に不思議。


 この日は天気予報で晴れだということなので、宿のヘルパーの少年と島でトップクラスに美しいらしいジョンビーチ・ジニービーチへ。皆から1Lは飲み物を持って行くように言われていたので、500mLに水を2本持って、村営バスに乗り、小港海岸まで。シーカヤックの集団しかいなかった。みんながみんなジョンビーチ・ジニービーチに行くものでもないんだなとちょっと気持ちはトーンダウンしながら、歩き始める。どんどん標高が上がっていき、気づいたときには小港海岸を見下ろせる高台にいた。美しい。

 少年と世間話をしながら、さらに歩を進める。途中人妻に出会い、一緒にビーチを目指す。先ほどは海岸にいて標高0mだったのに、すぐに峠にいるというような昇り降りを繰り返す。

 山羊の糞がころころ転がっている山道を2時間ほど歩くとジョンビーチに着く。きれいだ。汗をかきかき、わざわざやってくる価値は確かにある。白良浜よりもずっと砂が白い。石が転がっていることを除けば、文句なしなのだが。たそがれながら昼飯を食らう。

 海に面して左側にある崖を登り、ジニービーチを目指す。これは遊歩道ではなく、足跡があるただの崖だ。10分ほどかけて崖を登ると面前にジニービーチが広がる。

 確かにきれいだ。崖を昇り降りする価値は確実にある。ジョンと違い、浜には石が少なく、きれいな浜だった。しかし、波が高いので、しばらく眺めるだけで満足し、ジョンビーチに戻る。

 せっかくなので、水着に着替え、少年と泳ぐ。寒い。入ってしまえばぬるいのだが、やはり冷た目だ。真水で体を洗う手段がないので、頭を海水につけないようにして暫く遊んだ後、日向ぼっこをして体を乾かす。日焼け止めを塗りたくって、なるべく日焼けしないようにする。が、多少焼けた。
 通称ウェザーステーションに行き、夕日が水平線に沈む瞬間のグリーンフラッシュを観に行くが、水平線すれすれに雲がかかっていて、観れなかった。それでも夕日はきれいでしたが。


 そしてこの日はおがさわら丸出航前日なので、夜は出航パーティ。島寿司がなかなかおいしい。(wikipedia:島寿司)
 島の音楽や、皆の一芸を楽しみながら夜は更けていく。この日は(?)南十字星を観に再びウェザーステーションに行くも、雲がかかって断念。2時間寝て今度は朝日を臨みに長崎まで出張るもまた雲で断念。睡眠不足の脳みそだけが残ってしまった。一緒に行ったみんなとしゃべれたからよかったけど。