小笠原旅行記5

 寝不足なのでぽけーっとしていたら、誘われたので亜熱帯農業センターへ。変な植物がいっぱいある。マルハチという変なやしの木。白い丸の模様が幹全体にあって、その中に漢数字の「八」を逆にしたような模様がある。

 宿に戻ったら、もう船に乗らなければ。ものすごくいい経験だった。1航海(小笠原ではおがさわら丸でほぼすべてが運ばれてくるので、生活のリズムがおがさわら丸の運行スケジュールに依っている。で、おがさわら丸に乗って父島に来て、二見港に3泊して戻るときに一緒に内地に戻ることを1航海いたと言う)では、できてないことばかりで、未練ばかりが残った。また行きたいし、また小笠原ユースホステルに泊まりたいと思った。もっとみんなとたくさんしゃべればよかったなーと思う。
 おがさわら丸の出航はなかなか壮大で、この季節は就職や進学で島を離れる人がいるから特にそうなのだろうけど、なかなかに感動的だった。クルーザーが10艘もおがさわら丸に併走して、思い思いにお別れをする。船の上でチアが声を張り上げていたり、「いってらっしゃーい」「いってきまーす」のやり取りが繰り返されたり。そして、何人かが、クルーザーから海に飛び込む。何ヶ月も島にいて、こんな見送りをされたら、そりゃ泣いちゃうわな。
 船室に戻ったのだけど、いつの間にか寝ていた。当然と言えば当然なのだけど。