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冒険王・横尾忠則@世田谷美術館

 まあ時間が空いたので出かけようと思って、雨に降られてもいいところとして美術館へ。野球場とかフットサル場に人がいっぱいいて、普通に公園でくつろいでいる人もいて、これから雨降るのになあとか、これ砧とは読めないとか思いながら世田谷美術館。休みのわりには人が少ないような…、でも美術館にしては人がいるような…、横尾忠則って人気あるのだろうか?
 どっかで誰かが書いていたけど、展示のスタートがアンリ・ルソーのパロディがずらっと並べてあるのだけど、これには愕然とさせられた。まあ確かに横尾忠則を象徴していると言えるのかもしれないけど、趣味が悪すぎて、品が無すぎて、作家の性格が透けて見えて(Henri Usso Yokooなんてサインするほどセンスのないやつとは付き合いたくない)、吐き気すらした。スタートがこれだと、思いやられるのも無理は無いと思う。お金を払って、こんなに普通に不快にさせられることってまず無いと思う。
 展示を進むと有名なY字路シリーズが出てきて、何か心持ちが変わった。これらだって趣味は悪い。Y字路ってたぶん京都国立近代美術館でしか見たこと無かったと思う(確か1枚か2枚か)のだけど、さすがにこれだけ並べられると迫力が違う。ルソーのパロディとは画のサイズが違うこともあって、Y字路シリーズの不穏な感じが1枚1枚の作品から噴き出していて、圧倒された。別に巧いとかではないし、色彩も気持ち悪いけどそれ以上ではないと思うのだけど、何か圧倒されてしまった。
 私にはここらの作品の印象が濃かったので、挿絵やらポスターやら雑誌の表紙やらは眠かった。確かに数多いし、横尾忠則らしさに満ち溢れているし、相変わらず気持ち悪いしセンスないし、お見事なのだけど、やっぱりY字路やら旅ものやらが強い印象を残した。もうどちらかと言うと、バイブ並べてみたり女性器から赤ちゃんこんにちわなんてのには麻痺したみたいで興味が無いかもしれん。サイズのでかい画には必ずどっかに交尾を(メタファですらなく)描いてくるその懲りなさにはある意味感服する。
http://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/exhibition.html