おいしいコーヒーの真実

 おいしいコーヒーの真実。手際悪いのと満席なのとにイライラしつつも観てきた。
 まあ、別に新しくもないし、面白くもなかった。ただ、こういう事実はちょくちょく映像やらの形で頭に入れていかないと、理性ではわかっているつもりでも風化していくので、まあ個人的にはちょうどいいタイミングだったかも。
 こういう映画を観ている人たちが、食っているもの着ているもの…全部誰かの賃金を値切ってるために(まあ大体が中国だと思うけど)、我々が安く手に入れられているという矛盾。こういう南北問題を訴えている映像を撮影しているカメラ(たぶんソニーとかだと思うけど)もまた、映画作家たちが安価に手に入れられるのは中国人をこき使っているからという矛盾。そういう根本的な矛盾を抱えている作品なわけで、もっとそこに迫ることで観客もろとも引き込む絶望的な映画にできたんじゃなかろうか。すべて偽善だけど、そこをスタートにして何ができるか、行動しないと何も始まらないよーと自分に問いかけるための映画。
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