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カルロ・ザウリ展

美術館

 ペーター・メルクリと青木淳展を観に国立近代美術館に行ったのだけど、まあついでにと思って観たのだが、これが大当たりだった。
 カルロ・ザウリという人は国立近代美術館の人曰く「イタリア現代陶芸の巨匠」らしいのだけど、そんなことはどうでもよくて、つまり私にはタイルやらマジョリカ焼やらはぜんぜん面白くなかったのだけど、焼き物オブジェがすごいよかった。
 壺とか名づけられているものがいくつもあったのだけど、壺というにはあんまりな、すごく絶妙なバランス感覚に依っている美しさがあって、曲線の絶妙な複雑さ(単純な円弧やその他の簡単な関数で表される曲線ではなく、かつ変曲点がないようなきれいなフリーハンドのような曲線)がたまらなかった。
 でも最大の見所というかスペースのほとんどに展示されているのは白い釉薬をかけられた襞を持つ球体やら柱やらのオブジェで、このひだひだというのがものすごくエロくて、私の心をわしづかみした。上記の複雑(?)な曲線で構成される、ベールを幾重にも重ねたような襞がベースラインから立ち上がるその連続性から、盛り上がる絶妙な曲線、そしてベースラインに連続的に飲み込まれるという襞の美しさはたまらなかった。オブジェによっては襞に角がある作品もあるのだけど、個人的には全部が連続的なものが好みで、展示スペースの最初のほうにある球体のオブジェがたまらなかった。
http://www.momat.go.jp/Honkan/carlo_zauli.html