黒沢清のアカルイミライ。なんとなく久々に明るい未来を見たくなった。
結局、オダギリJ演じる仁村はどこへもいけないという現実を突きつけられる。つまりここではないどこかへ行くためには死ぬことしかないということを提示されるのだけど、彼らは現実を受け入れ、生きていくし、清々しさすら感じさせる。海という広い、新世界へ移っていくクラゲたちとは対照的に、下らない、さえない生活を営むわけで、どういう過程で納得したのかというところにすごい興味があるのだけど、私は見逃したのだろうか?
チェ・ゲバラのTシャツを着た少年たちも、現実を受け入れつつあり、革命をあきらめ、小さな幸せを積み重ねていく生活にシフトしていくのだろう。
少年たちの気持ちはなんとなくわかる。でも仁村の心境の推移が追いきれなかった。アカルイミライが誰にでもあることはわかるのだけど、それがどう見えるようになるのか、仁村のような青年がどう折り合いをつけるのかというところに圧倒的な興味があるのだけど。
小山田サユリ最近見ないなと思ったが、調べてみるとそんなこともないはずらしい。
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