レ・ミゼラブル

 トム・フーパー監督レ・ミゼラブル。2時間半まるまるミュージカルを力業で見せられた。途中ちょこっと中だるみしたような気もするが、2時間半をある程度のテンションでぐいぐい持っていかれた。ミュージカルのいいところ(臨場感・ファンタジー・フィクション)はできるだけ使いつつ、カットや省略の効く映画の利点を生かした面白い映画だと思った。欲張ってCGも使うことで、スケールの大きな視点で世界を描くことに成功していると感じた。
 アン・ハサウェイが主役級にスクリーンを占領するのかなと思っていたけど、そうでもなかった。
 ミュージカルそのものを観たことがないから、よくわかっていないまま以下を書く。圧巻なのは全編、地の台詞はなく、全て節に載せた歌でストーリーを展開していく。事前情報で知っていたが、全編アフレコでなく、撮影中に歌っているというのが効いていたと思う。ラッセル・クロウアン・ハサウェイが歌える人だとは思っていなかった(ラッセル・クロウはロックバンドのリードシンガー、ギターリストらしい)。アン・ハサウェイのワンショットでの独唱はなかなか心に染み入りました。
 サシャ・バロン・コーエンやん。
http://www.lesmiserables-movie.jp/