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アズミ・ハルコは行方不明

小説

 山内マリコの「アズミ・ハルコは行方不明」。んーいまいちかな。
 凡庸な地方都市に生まれ育ったその不幸と生活を、あっけらかんと描く。意図的に凡庸でぽしゃっていくクライマックスを踏まえて、彼らは皆つまらなくも、受け入れられる日常に戻っていく。そのプロセス自体はまったく楽しく読んだのだけど(もはや20代前半の男女の心の動きを、自分のものとして理解できているか謎だけど)、たどり着く先が「鳶」と「モラトリアムorニート(描かれないけどおそらく)」と「女児つき女3人コミュニティ」っていうのはどうよ?ファンタジーとしては夢がないし、地に足をつけた話としてはリアリティ不足だし、なんか夢オチレベルにつまらなくないですか?
 折々描かれる、心の動きを読むには面白いのだけど。。。まあ、大きな物語を期待しているというわけでは無いのだけど。

アズミ・ハルコは行方不明

アズミ・ハルコは行方不明