蓮沼執太フィル『アントロポセン -Extinguishers 愛知全方位型』

 蓮沼執太フィル『アントロポセン -Extinguishers 愛知全方位型』
 ライブにはエラーが付きものである。したがって、音そのものとしては、CDの方が優れているだろう。そう考えていた。ライブを体感しても、その考えは変わらなかった。
 しかし、帰りの車中、CD音源を聞き直して、考えを改めた。あのライブには、この音源に存在しないものがちゃんと表現されていた、と。弦楽器・金管楽器・ドラムス・マリンバ・スチールパン、各々が各々のそしてある調和を持ったリズムで旋律を刻む。これはライブでないと感じられないものだった。
 おそらく、フルートを除いてソロパートがあり(スチールパンもなかったかな)、16人それぞれに見せ場があったので、それぞれに個性のある楽器の音そのものを楽しむこともできた。(サックスだけひどい音で、マイクが悪かったのか大谷さんが悪かったのか・・・)
 中でも印象に残ったのは以下2点。
 蓮沼フィルとK-Taさんが、私にマリンバを聞くことのの楽しさと可能性の深さとを教えてくれた。
 石塚周太さんの玄人感に惚れた。

 しかし、何と言っても、この16人を拘束しているんだからね。なんて贅沢な空間だったんだ!
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