内藤礼 生まれておいで 生きておいで

 東京国立博物館にて。
 いわゆる美術館やギャラリーで内藤礼個展を実施するのとはことなる若干カオスとなっている旨の噂を目にしてちょっとビビっていたのだが、時間が空いたので飛び込んでみた。
 第一会場、第二会場、第三会場と分かれていて、第一会場・第二会場は内藤礼展のチケットを持っている人のみ、第三会場は常設展チケットでは入れる場所に展示されている。
 第一会場は薄暗い細長い展示エリアでまあ導入。第二会場は天井も高くある程度の広さに光と風が入り込む展示エリアになっていて、光と風が可視化されていて、普段存在しているけども気も留めないものを再発見することになる。
 第三会場は前述の通り常設展チケットでは入れる場所に展示されているため、半分くらい人のインスタレーションとなっていて、内藤礼展の存在を知らない人から断続的に『これは何ですか?』『これは内藤礼…』という常設展の入場者と係員のやりとりの繰り返しを見ることになる。第三会場の壁面にタイルが埋め込まれているのだけど、タイルがキラキラで、4面それぞれに設置されている鏡を探すのにそれ相応の苦労をし、タイルが、キラキラなことを再発見することになった。ここは風がないのは残念だけど、展示物が少なく、人が殺到しないうえに、ベンチがあるので、ここがある意味一番落ち着いて浸れた。
 思い立って午前中に鑑賞したので避けられたようだが、帰りには行列ができ入場制限がかかりかなり待たされそうだったので、ラッキーであった。
www.tnm.jp