彼女たちのまなざし

 北村匡平・児玉美月共著の彼女たちのまなざし。
 まさに学者が書いているのだなと体感させられる圧倒的な過去批評を受け止めつつの評で、知的に満たされる感がある。既に他者が評している内容については、適切に引用され、さも著者が気づいたことのようには書かれていないだろう信頼感がある。
 女性監督でくくった意味がいつ出てくるか楽しみにしながら面白く読んだ。結果としては問題意識のところなのかな。
 浜野佐知論はインパクト大。