モーターサイクル・ダイアリーズ

 なかなかよかった。彼らはタフだし、舞台となる南米の煩雑な都市の風景、圧倒的な自然の風景、共によかった。ゲバラの存在という歴史的事実とガエル・ガルシア・ベルナルのラテンの濃い顔が、こんなにタフで現実離れした物語の信憑性を高めている。いわゆるロードムービーの成功作じゃないだろうか。
 ガエル・ガルシア・ベルナル演じるゲバラに肩入れしながら観ることになると思うんだけど、ゲバラが自分の世界の外側を知り、多少なりの成長をしていくのを追体験しながら、観客である自分も考えるところがあるという、ためになる映画ってやつでしょうか。とにもかくにもタフじゃないと何もできないけど。