横浜聡子監督の俳優 亀岡拓次。DVDで。
- 出版社/メーカー: アミューズ
- 発売日: 2016/08/24
- メディア: DVD
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横浜聡子監督の俳優 亀岡拓次。DVDで。
山戸結希のおとぎ話みたい。再見して、1度目では気づかなかったアラに冒頭気づいたりしたのだけど、結局は映画の魅力に惹き込まれてしまった。
才能ってこれなのか。
おとぎ話みたい ~LIVE FOREVER Ver.~ [DVD]
早い話、演出の失敗だと思う。役者の表情に頼るシーンが多いのに、役者の表情から放たれる情報が少ないと、そう感じた。
以下、これは・・・シーン
他にもあったけど忘れた。
西川美和は、小説家に寄ってしまったのではないだろうか。公式パンフレットに、永井言い訳は映画化を前提というくびきを外して、書きたいように小説を書いたというようなことが書いてあったが、それはつまり小説家としての才能の方が、映画作家としての西川美和の才能を超えてしまったのではないかと、そう思ったのです。
山戸結希のおとぎ話みたい。下手くそだなと思いながら観ていて、惹き込まれてしまった。
一緒に入っているCOSMOSも魅力的にバレエが撮られていて、心奪われた。おそらく作家本人は長回しを撮ってみたかっただけなのだろうけど、心奪われたのは事実。
おとぎ話みたい ~LIVE FOREVER Ver.~ [DVD]
西尾孔志監督の函館珈琲。ユーロスペースで。
回復の物語。書けなくなった小説家の再生の物語。駆け出しの職人・アーティストが軒を連ねる翡翠館というユートピアでの、我が子を捨てたガラス職人・かつていじめられていたテディベア職人・対人恐怖症(?)のピンホールカメラ写真家との交流を通じた、小説家が自分を取り戻すまでの物語。
個人的には函館はラッキーピエロとハセガワストアの街なので、ラッキーピエロがチョイだし、ハセガワストアが映らないようでは、函館である必然性が伝わってこなかった。
片岡礼子を久し振りに観たということ、Azumiって人の魅力に触れたこと、そういう細部には心ひかれる部分があったものの、トータルの映画としてはおもしろくはなかった。
- 椅子は海辺で見つかってからの伏線回収は??
- 対人恐怖症になった経緯は??
- 子どもの名前と藍・青へのこだわりって安易に過ぎないか??
- books & coffeeって何かの結論になりうるの??
- 英二の新作はどうなったの??
などなど気になって乗れない脚本だった。
p.s.いいから早くソウル・フラワー・トレインをDVD化してほしい。
初めて観た。DVDで。
シンプルなプロット。いくつかの印象的なシーン。ハマる理由がわかる映画だった。
SCAI THE BATHHOUSEに行き、アニッシュ・カプーア展。
これは素晴らしかった。この作家を意識したことはこれまでなかったのだけど、たぶん今までに金沢などで作品は見てきたはず。
最も心を奪われたのは最も手前に展示してあった、串を抜いた団子みたいな形をしたSUS?の球みたいなオブジェ。外も内も鏡面仕上げをしてあるので、外も内もその表面全てで鏡のように展示室や自分自身が映る。エッジも繊細に鋭く鏡面仕上げをされているので、内側はおそらく独立した3つの曲面で構成されているはずなのだけど、その曲面と曲面の間の境界も繊細に鋭く鏡面仕上げをされているので、目を凝らしてみてもどこに境界があるのか判別できない。自分の視覚がおかしくなったかのような体験をすることができた。
次に心奪われたのは、これも鏡面仕上げのSUSの球が展示室の隅っこの壁と壁のL字部分に埋め込まれたようなオブジェ。一目見たときには上記のようなシルエット(壁とオブジェの境界)を認識するのだけど、徐々に近寄って見てみると鏡面仕上げの金属球ではあり得ない反射をしていることに気づき、オブジェ至近まで近寄ると実は2つオブジェの集合でできていることに気づく。上のオブジェと同様に、2つのオブジェは寸分の狂いなく接着されており(表面の色から判断するに溶接されている)、またエッジまで繊細に鏡面仕上げされているために一見2つのオブジェで構成されていることに気づかない。従って、オブジェに近寄っていった時に自分の視覚が揺らぐ経験をすることができる。
その他、極限までなめらかに傾斜をつけられたグラデーション塗装(黒to灰)がなされた円盤であるとか、黒に薄く塗装された(おそらく)放物線鏡面による天地左右逆転鏡など、視覚を揺さぶる作品と、さらに習作なのかペインティングや模型が展示されていた。
上述のように、2つの金属製オブジェは私の好奇心を極めて刺激してくれた。