西尾孔志監督の函館珈琲。ユーロスペースで。
回復の物語。書けなくなった小説家の再生の物語。駆け出しの職人・アーティストが軒を連ねる翡翠館というユートピアでの、我が子を捨てたガラス職人・かつていじめられていたテディベア職人・対人恐怖症(?)のピンホールカメラ写真家との交流を通じた、小説家が自分を取り戻すまでの物語。
個人的には函館はラッキーピエロとハセガワストアの街なので、ラッキーピエロがチョイだし、ハセガワストアが映らないようでは、函館である必然性が伝わってこなかった。
片岡礼子を久し振りに観たということ、Azumiって人の魅力に触れたこと、そういう細部には心ひかれる部分があったものの、トータルの映画としてはおもしろくはなかった。
- 椅子は海辺で見つかってからの伏線回収は??
- 対人恐怖症になった経緯は??
- 子どもの名前と藍・青へのこだわりって安易に過ぎないか??
- books & coffeeって何かの結論になりうるの??
- 英二の新作はどうなったの??
などなど気になって乗れない脚本だった。
p.s.いいから早くソウル・フラワー・トレインをDVD化してほしい。