リズと青い鳥

 山田尚子監督、リズと青い鳥Netflixにて。
 彼女たちのまなざしにて、北村匡平がこれまた魅力的に演出を取り上げていたので、気になってみた。冒頭5分ほどのシークエンスは素晴らしかった。ここだけで心動かされ、アニメーションという技法を自分が過小評価していたことを思い知らされた。(なぜならば、おそらくこれは実写では撮影できないから)

 一方で、宇野常寛が「終わった瞬間に、僕の心は超クールダウンしているわけ」とした意味もよくわかる。1カットで十分説明できている内容に2カット使用したり、説明過剰であると評されても文句は言えないだろう。私は元々ハードル低めで見たので、クールダウンまではしなかったけれど。
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 まあでも観てよかった。正直言ってアニメーションには明るくなく、時間があってアニメーションと実写映画があれば間違いなく実写を選ぶ質なので、彼女たちのまなざしには感謝したい。