伊勢田哲治の疑似科学と科学の哲学。図書館で借りて。
歳を重ねたためか、科学哲学について知りたい欲望がわき、 「理系人に役立つ科学哲学」に引き続き読んだ。(確か前述書の末尾で本書がお薦めされていた)
総じて面白かった。そもそも科学哲学に興味を持って読んでいるのだから、面白くないと感じることはまれだろうが、それにしても創造科学やアメリカの進化論の取り扱いの歴史など興味深く、特に4章とか、太刀川さんに読んでもらいたいと感じた。(某書は未読ですが)
文献を探し出して1行1行比較する作業が想像でき、自分でやりたいとは思わないけど、読んでいると難しくも面白い。
あとがきの↓もいい。
つまり,本書は,ある意味で,科学哲学者としてのわたしの地下鉄サリン事件への「答え」である。