ドキュメンタリーというのは素材が生ものであれば、どんだけ加工してもいいということ、いや、もっと積極的に言えば、生の素材の再配列等の加工によるフィクションなのだということ、それを見せられた。競技の中で、異なる競技者によって繰り返される動き、というものを強く意識させられた。
グルノーブル冬季オリンピックの映像を素材とした作品なのだが、元の現実が(この場合は主に冬季オリンピック競技)フレームに切り取られてしまうことで、喧騒や盛り上がりの雰囲気といったものが失われ、小規模に感じられてしまった。ここの表情を捉えているシーンでは特に。
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