耳をすませば

 もう何回観たのかわかんないけど、メモ的にいくつか。
 この映画だけでなく、ジブリ作品に共通のことかもしれないけど、生きることへの肯定を、圧倒的なまでの肯定っぷりを感じる。登場人物がみんな受け入れることや肯定することをベースに生きている。ひねくれ者とは対極にあるはずのデフォルメされた現実、極度に美化されたメルヘン世界なのにもかかわらず、何かしらの共感なのか、心の琴線に触れるような何かしらを感じる。否定をベースに生きている人ほど何かを感じてしまうのかも知れないけど。身につまされる的に。中学校・進路、という共通項を物語の中心に据えてくるところがうまい。
 ただ、映画としてどうか、っていうのは別物なわけで、天沢聖司が雫の忘れていった本を読んでいる時にその本をアップしてしまうような痛々しさがあったり、あまりにもでき過ぎていて、できない人を苦しめてしまうような気がしたり、気になってしまう。

耳をすませば [DVD]

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