マルホランド・ドライブ

 リンチの「マルホランド・ドライブ」。前半で広げまくったお話にはそれなりに回答が用意されていて、なんとなく納得しているのだけど、だまされた感が残りまくっている。
 なんかもやもやするけども、きっと頭が悪いせいだと思う。何回か観たらわかるのかも。他人のレビュー見るとわかったような気になるけども、狭くしてしまわないか心配ですな。

マルホランド・ドライブ [DVD]

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ダウン・バイ・ロー

 ジム・ジャームッシュの「ダウン・バイ・ロー」。トム・ウェイツ、ジョン・ルーリー揃い踏み。
 まあ、思ったより面白くなかった。記憶の中ではストレンジャー・ザン・パラダイスがかなり面白かったし、ナイト・オン・ザ・プラネットが趣向を凝らしてあったので、期待して観たのだけど、この映画においてはぬるさがいい方向に働いていないと思う。イマイチだった。

ダウン・バイ・ロー [DVD]

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ヤン・シュヴァンクマイエル 「ジャバウォッキー」その他の短編

 シュヴァンクマイエルやばいわ。この中にはデビューからの初期の作品が入ってるみたいだけど、とにもかくにもやばい。シュルレアリズムを体現しているのもあるし、日本語の意味で「シュール」なのもいくつか観られた。「ジャバウォッキー」はもう「アリス」につながる部分がいくつも観られる。意味わからないというか、気持ち悪いとか、なんじゃこりゃとか、そういうなんとも言えない気持ちになるのが病みつきで僕は観るのだけど、リンチよりも一線を越えていると感じるのは、ロジックでもって説明できなそうなところ。リンチの作品は、一見わけわからんだけども、実は精緻なロジックでできていて、間違ってはいたとしても説明できてしまう。たくさんの評論家が論理的に解釈し説明してくれているわけだし。でもシュヴァンクマイエルの作品はやつの趣味で選んだとしか説明できなそうなことがままあって、観客は黙って受け入れるしかないという圧倒的な強度を持っていると僕は思います。楽しかったです。

ヤン・シュヴァンクマイエル 「ジャバウォッキー」その他の短編 [DVD]

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