グランド・フィナーレ

 阿部和重グランド・フィナーレ芥川賞受賞記念に読んだ。
 出だしの方は読みにくく、途中で寝てしまったが、中盤が一気に盛り上がり、結構面白く読めた。阿部和重らしく、分かる人には分かるネタも入っていたし。彼の作品はデビューの方から、文庫になっているのを4冊しか読んでいないので、まずは文章に漂う匂いが変わっているのにちょっと面食らったが、これは宮本輝が言うように作家としての成熟なんだろうか?なんか角がとれちゃった感が否めないが。
 でも芥川賞ってなんなんでしょうね?新人賞のはずなのに。もう全然コンセプトが見えない。阿部和重が新人なのか??疑問も疑問だ。

群像 2004年 12月号

群像 2004年 12月号