小津が絶賛した、成瀬巳喜男の傑作と誉れ高い55年の作品。フジテレビは昼ドラの制作が面倒になったら、これを流せばいいんじゃないかなという感じのドロッとした粘度を感じる愛憎劇。時間は2時間しかないかも知れないけど、こっちの方が濃密ですね。露骨な性描写がない分エロスがある。
昼ドラという、自分と同一化し得ないヒロインが存在している"昔"に逃避するようなドラマが支持を受けている、今という文脈でこの映画を観てしまうと、どうしても比較してしまうので、僕みたいな不躾な人間には「鼻で笑う対象」として斜めからしか観れなかったけども、映画評論家の方々からすれば名作なんでしょう。もちろん昼ドラより面白いですよ。
僕にとっては乱れるの方が(リアルタイムで知っている)若大将が出ている分、パンチが効いてた。
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