こんなにぬるい映画を観たのは初めてかもしれない。いや、いい意味で。いわば早くに両親を亡くした兄妹の関係性の揺らぎを撮った物語なんだけど、その進行具合のあせらなさといい、東京を舞台にしながら、最後まで1地方都市として物語を成立させてしまったことといい、悪くない違和感が残る。物語の進行があまりに遅いからこそ、考えてしまう。生活の一コマ一コマに埋もれている物語や、人間の心の揺れや綻びについて。
- 出版社/メーカー: タキ・コーポレーション
- 発売日: 1995/09/01
- メディア: VHS
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