紙屋悦子のつづき

 戦争ものの映画なんかでよくある設定なんだけど、男が特攻志願して友人に恋人を託すというやつ、ご多分に漏れず紙屋悦子の青春においても用いられているのだけれど、実際に自分がこういう極限状態に置かれたとしたら、託すのでしょうか?平和ボケしていると、親友とはいえ他人に預けるというか他人の妻にするのは気が進まないのだけれど。