岸和田少年愚連隊

 あくまで井筒は嫌いだけど、生活が腐っているので潤いをプラスするために。
 で、悪くなかった。今の文脈でいろいろな楽しみ方があるというのは、この映画に想定外の面白さを付け加えていると思う。ナインティナインは96年からして有名だったかもしれないけど、宮川大輔だのブラックマヨネーズだの野性爆弾(片っぽ)だの、FUJIWARAだの、宮迫だのは全国区ではなかったんだろうな。とか思いながら見ると、そこからも続く彼らの下積みっぷりに目頭が熱くなるわけはないが、10年以上前の映画にしてはなんか親しみが持てるだろう。木下ほうかとか徳井優とかきてる人々も出てるし、石倉三郎、山城新伍大杉漣塩見三省、笹野高史、白竜、正司花江中田ボタンのチョイ役ぶりも笑いを誘うのには十分。小林稔侍演じるかおるちゃんだけは圧倒的過ぎて、最近赤坂君のおかげで思い出したHOTELとのギャップには笑いしかない。あと大河内奈々子の顔がパンパンでちょっといい感じ。
 こういうもんばっかり映画のようなメディアに載るし、僕らの番長キヨさまがいるから岸和田のイメージはそれなりなものに落ち着きますよね。ガキ帝国についての大阪と同じ。

岸和田少年愚連隊 [DVD]

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